TR-751/851のボリューム・バッテリー交換

 

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TR-751/851の持病であるボリューム故障。

私のリグにも発生しました。宿命ですね。(2016年発生)

私の場合はなんだか静かになってるのに気が付きRF GAINを操作しましたが変化なし。RITはOK、POWER SWはOK、VOLはOK、SQLは…なんか変な音がするといった感じでした。

 

こうなったら修理するしかないのですがメーカーでのパーツ及び修理は不可能。残る方法は修理業者に依頼するか、互換品を見つけるか。

何気なしにヤフオクを見てたらボリュームの互換品が出品されているじゃないですか。性能特性は純正品互換。しかもボリュームの足の位置が異なるのを対応するために専用基板付き。

つまり互換ユニットを組んでしまえば後はボルトオン。

さっそく入手し組み込むのでした。

※一時期これさえも入手が危うい時がありました。これからも必要な方は先に確保するのも手なのかなと思います。

 

まずは分解しなくてはなりませんが、上蓋は簡単にネジ4つで外せます。底蓋も同様に簡単ですが写真のようにスピーカーケーブルがありますので注意しましょう。

 

次につまみ類を外します。

POWER SW/VOL/SQLやRIT/RF GAINのつまみは引っ張れば簡単に取れます。VOFつまみはゴムカバーを取ると側面に穴があって、そこにイモネジがあるので緩めて外します。VOFボリューム自体はナットでパネルを止めているのでスパナ等で外せばOKです。

 

次に正面のパネルを外します。下の写真のよう側面に4つネジがありますのでこれを外してパネルを取ります。外すもの外したらすんなり取れますよ。

 

ちなみにここのネジはワッシャーがついてるので無くさないように。

 

 

次は正面パネルのフレームを取るのですが@のネジは外してAのネジは緩めるだけでパカってL時型に開きますから問題なく交換作業が可能ですよ。

 

 

 

 

@がRIT/RF GAIN、AがPOWER SW/VOL/SQLでして、交換する目標です。ボリュームに見えるナットを外し、裏の基板のコネクターを外せばOKです。

 

さて上記の写真が純正品と互換品を組み上げた比較です。半田ミスするとボリュームが正しく作用しませんので確実に作業しましょう。

 

今回は2つのボリュームとリチウム電池を交換します。ヤフオクで互換セット品があったのでありがたく利用させていただきました。

本体組み込みの電池は3Vあったものの折角なので交換しちゃいます。

上の写真にある矢印に代表されるコネクターですが総じて意外と固いのですが、フックは無いようで引っ張るだけで取れるようですが、心配な方は下の隙間からこじって抜くのも手ですね。

交換途中ですので既にRIT/RF GAINは互換品に換装済みです。バッテリーは製造年を記しました。このバッテリーだけはケンウッド正規品で今でも買えるようです。

あとは組み上げですが、コードの挟み込みやスピーカーケーブルの差し忘れに注意です。

動作チェックして完了です。

おや? 電解コンデンサーが液漏れしてませんかねぇ…。後日交換処置しました。

 

 

純正にはRIT/RF GAINボリュームの基板にチップコンデンサーがついていました。互換品にはコンデンサーは無いですが、元々付いているのにそれがないというのも気持ちが悪いので、コンデンサを実装します。

@の矢印先にある黄色い四角の空きランドにコンデンサをはんだ付けです。

 

↑TR-751の回路図

↑TR-851の回路図

ともかくTR-751/851の回路図は共に[C46 .001]とあるので0.001μF(1000pF)のチップコンデンサーが必要なのかと思いますので、とりあえず回路図基準でコンデンサを付けてみました。

一方、SW・VOL・SQLは純正部品には特に実装部品は見当たらないので何もしないです。

 

注意書きにも書いてありますが、ツマミに隙間が出来る場合があります。その際はワッシャーで隙間調整することなりますが、それ自体は簡単ですよ。

 

以上。

※アマチュア無線機による通信は該当する国家資格が必要です。

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